目次
株式会社大同リース × 株式会社イノス
熊本を拠点にリース・ファイナンス、および不動産事業を展開する株式会社大同リースは、設立以来、地元熊本を中心とした中小企業および自営業者を対象に設備投資・資金需要に対応しています。
主力事業であるリース・割賦事業では、車両、機械設備、情報通信機器、事務機器など幅広い分野を取り扱い、事業運営に必要な資産を柔軟な契約形態で提供。取引先企業に寄り添いながら、新たなファイナンスサービスの拡充にも取り組み、地域経済の発展に貢献されています。
地域に根ざした金融パートナーとして、お客様の挑戦と成長を支える株式会社大同リース。今回は「おもてなしSuite DX」「ProTech ID Checker」を組み合わせてデジタル化を成し遂げた取り組みについて、本プロジェクトのパートナーである株式会社イノスとともに3社対談形式でお届けします。
お客様に「もっと便利」を。新商品開発とともに進めたDX化への挑戦
株式会社大同リース 小崎様(画像左) 横山様(画像右)
大同リース 小崎さん:
管理部門として、経理処理や事務管理、債権管理などバックオフィス全般を担っています。同時に、中長期的な経営戦略の提案や予算の策定、実務管理なども担当しています
イノス 末藤さん:
株式会社イノスは福岡、熊本、東京に3つの拠点を持つソフトウェア開発会社です。私が所属するビジネス事業部は熊本を拠点に、金融や医療、通販などのシステム構築・運用を行っております。また、パッケージソフトの開発や販売、およびコンサルティング支援など、お客様のご要望に応じたカスタマイズや運用支援をご提供しています。
―「おもてなしSuite DX」「ProTech ID Checker」導入に至った背景や課題を教えてください。
大同リース 小崎さん:
経営陣より、事業性資金のファイナンス部門において新商品の開発が指示され、その中でオンライン化を推進する方針が示されました。お申し込みから審査完了までのすべての工程をWeb上で完結させることで、お客様の利便性向上と業務のデジタル化を実現することが目的です。
顧客利便性を高めながらも、犯罪収益移転防止法への確実な対応を両立させる方法を検討する必要がある。さらには、新商品の市場反応が不透明であったため、初期投資のコストを抑えることも大きな課題となっていました。加えて、kintoneと連携可能なツールであることも必須条件でした。
このような背景から、以前からお付き合いのある株式会社イノス様へ相談させていただきました。
―イノス様では、どのような方針や前提条件をもとに検討を進められたのですか。
株式会社イノス 末藤様
イノス 末藤さん:
大同リース様からご相談いただき、ITコンサルティングを担当する中で、まず確定していた要件である「eKYCツールによる本人確認でのDX化」と「kintoneの活用」を前提とした、外部ツールの検討を開始しました。
調査を進める中で、Webからの申し込み入力とkintone連携という2つの要件を満たすサービスとして、「おもてなしSuite」を発見しました。ランニングコストが低く、初期費用が不要。誰でも保守作業ができる点も大きな魅力でした。
さらに、「おもてなしSuite」の公式サイトで同社の本人確認ツール「ProTech ID Checker」が紹介されていたことから、同じベンダー開発であることによる互換性やセキュリティ面においても優位性があると判断し、大同リース様には両製品をセットで導入することをご提案しました。
―導入を決定する上で、参考にされた情報やイノス様からのアドバイスなどはありましたか。
大同リース 小崎さん:
フォームについては、株式会社イノス様から「kintoneとの連携がスムーズで使いやすい」とアドバイスをいただいたため、迷うことなく「おもてなしSuite」の導入を決定しました。
本人確認ツールについては複数のサービスを比較検討しました。その中で「ProTech ID Checker」はタグを追加するだけという手軽さに加え、月額費用を抑えられる点が魅力でした。さらに利用数に応じて料金が変動する従量課金制のため無駄がありません。導入のしやすさとコストパフォーマンスの良さが決め手となり、最終的に「ProTech ID Checker」の採用を決定しました。
現場とパートナーが一体となって挑んだ、オンライン化の道のり
―新商品導入にあたって、どのような体制でプロジェクトを進められたのでしょうか
大同リース 小崎さん:
新商品の導入にあたり、kintoneを軸に申込受付から案件管理、契約までのプロセスを一貫してデジタル化しました。
イノス様には週1回ご来社いただき、進捗報告や要望対応を丁寧に進めていただきました。また、急な要望や仕様変更があった際には、イノス様の事務所で画面を見ながらディスカッションを行うなど、スピーディーかつ柔軟な対応をしていただきました。
イノス 末藤さん:
プロジェクトチームを組み、4名体制で進行しました。各メンバーが役割を分担し、ヒアリング・改善・実行・検証のサイクルを繰り返すことで、スピード感を持って最適な仕組みを形にしていきました。フォームの見栄えのカスタマイズに苦労しましたが調整を重ねた結果、非常に作り込まれたフォームを完成させることができました。
また、ショーケースさんのサポートも非常に心強いものでした。わからない点はその都度相談できましたし、問題が発生した際も担当者が迅速に対応してくださいました。そのおかげで、プロジェクトを停滞させることなく進めることができました。
新規お申込みフォームの画面です。
紙管理からの脱却!本人確認・案件管理・契約業務のデジタル化で加速する事務効率
―導入後、実際に運用してみての感想などお聞かせください。
使用前は「ノーコードでどこまでできるか」が不安でしたが、実際に使うと簡単。アプリを使う感覚で操作もスムーズでした。
作成画面①
作成画面②
―導入後の効果はいかがでしょうか。
大同リース 小崎さん:
新規事業のため、現時点では効率化や業務負荷軽減について明確に判断することはできません。しかし既存業務と比較すると、本人確認や案件管理、電子契約をデジタル化することで事務効率は大幅に向上しました。
大同リース 横山さん:
当社はもともと紙での管理が中心で、稟議書の回付などに多くの時間を要していました。しかし、今後はタブレットなどを活用することにより、場所や時間を問わず承認や確認が可能となります。また、申込書や本人確認書類、関連書類などの仕分け、データ入力などの作業負担も軽減されます。書類はデジタル処理によって安全に保管されるので、物理的な保管スペースが不用になる。書類の紛失などの人的ミスも防止できます。
大同リース 小崎さん:
さらに、今後はお客様がご自身のタイミングで24時間365日、スマホからお申込みおよび本人確認を行えるようになります。従来はお申込みから契約完了まで最長2週間程度を要していましたが、今後は3営業日で完了できることを目標としており、お客様の利便性向上にも大いに期待しています。
フェーズ1で申し込み・本人確認のオンライン化を完了、フェーズ2ではオンラインで契約締結を実現させる構想
―「こんな機能があったら嬉しいな」など、今後弊社に期待したいことはありますか?
フォームの背景や文字色、フォントサイズの自由設定、入力ボックスの色・形・サイズの調整機能、レイアウトや入力ボックスの自由配置などでしょうか。可愛らしい、硬い、柔らかいなどの印象を簡単に表現できるデザインテンプレートなどがあると良いですね。様々な用途で活用したいです 。

―今後の展望をお聞かせください。
既存業務も含めて社内のデジタル化を推進していきたいです。「おもてなしSuite DX」や「ProTech ID Checker」を活用しつつ、場所にとらわれずに業務を遂行できる体制を整えていきたいと考えています。「ProTech ID Checker」に関して言えば、法改正にも適宜対応していく必要があるため、今後もショーケースさんと連携し取り組んでいきたいです。
ーお忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございました。
今回のプロジェクトは、単なるツール導入にとどまらず、三者が一体となって新しい業務プロセスを築き上げた成功事例です。大同リース様のチャレンジ精神、イノス様のコンサルティング力、そしてショーケースの技術支援が融合することで、「スピーディーで安全な契約プロセス」という理想の形が現実となりました。
改めまして、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました!
【本事例で紹介したツール一覧】
おうちできるまでローン(住宅ローンつなぎ融資)
「おうちできるまでローン」は、住宅ローン実行前の土地代金・着工金・中間金など、住宅の購入または建築に伴って発生する支払いをつなぐための短期融資商品です。電子契約に対応しており、スマートフォンやパソコンを利用して自宅から契約を完結できるため、来店や郵送の手続きの手間を省くことができます。
https://daido-lease.co.jp/bridge_loan
おもてなしSuite DX
「おもてなしSuite DX」は活用シーンに合わせたフォームやマイページをマウス操作だけで簡単スピーディーに作ることができるサービスです。作成したフォームやマイページは全てサイボウズ株式会社が提供する「kintone」と連携が可能で、データベースの構築を考える必要は一切ありません。データを管理画面で集計し、csv等でダウンロードすることも可能です。フォームの作成から分析まで「おもてなしSuite DX」ひとつで管理できます。
https://omosui-dx-cx.showcase-tv.com/
ProTech ID Checker
「ProTech ID Checker」は、銀行や証券口座の開設や携帯電話の契約、古物品の買取やアカウント登録などにおける本人確認をオンライン上で行うSaaS型のサービスです。マイナンバーカードのICチップを活用した公的個人認証サービス/JPKI(ワ方式)による照合や顔貌撮影(セルフィー)と本人確認書類との照合を行う方式により、スマホやウェブからの本人確認を速やかに実行します。生体認証技術やAI技術、OCR技術により、95%以上の申し込み完了率を実現し、手続きの煩雑さや時間がかかりすぎることによる離脱を防ぎます。
https://ekyc.showcase-tv.com/
■kintone
サイボウズ株式会社が提供するキントーンはプログラミングの知識がなくてもノーコードで、業務のシステム化や効率化を実現するアプリがつくれるクラウドサービスです。
https://kintone.cybozu.co.jp/
【ご協力いただいたパートナー企業 株式会社イノス】
私たちイノスは、徹底したシステムコンサルテーションを通じてクライアントの事業戦略に即した最適のシステムを開発・提供する専門家集団です。
クライアントの抱える課題や問題点にクライアントと共に向き合い検討を重ね、情報システムの構築を通じて課題解決の最善の方策を探ります。
https://www.inos.co.jp
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